行政書士試験合格を目指し、学習を開始しよう!と思い立ったとき、ふと疑問に思うことがあります。それはいったい勉強時間をどれくらい確保すれば合格することができるのだろうか?ということです。今回は私自身の経験を踏まえ、一般的に合格するために必要な勉強時間について書いていきます。行政書士試験合格を目指す受験生の方の参考になれば幸いです。
一般的に言われている必要な勉強時間は?
行政書士試験に合格するために必要な時間は一般的には300時間から800時間と言われています。
しかし、最近の行政書士試験は10年前と比べても難易度が上昇しています。
したがって、300時間から800時間で合格できる方は、司法書士受験生や法律を学んだことがある他の国家資格受験者が該当してきます。
つまり、法律を学習したことがない初学者の方は、勉強時間の目安として1000時間は確保していきたいところになります。
もちろん、法律初学者の方であっても予備校、通信、家庭教師などをつけて学習をすれば勉強時間の短縮も可能ではあります。
宣伝文句に惑わされないこと
上述した通り、予備校、通信、家庭教師などをつけて行政書士試験の学習をすると、効率的に勉強ができるので勉強時間の短縮することが可能です。
しかし、行政書士試験は難化傾向にあり、ある程度覚悟が必要になります。最近では、社会保険労務士試験と同様か又は、それ以上の難易度とも言われています。したがって、大手予備校などは、その予備校の合格率や宣伝文句などで受験生を獲得していますが、1000時間は勉強するという強い覚悟があって意味があるものとなります。予備校の説明会などに行くと合格できそうな気持ちになりますが、一度自分自身の覚悟を確かめてください。
ちなみに行政書士試験の合格率は概ね8%前後となっています。
私が行政書士試験に合格するまでに費やした勉強時間
私自身は2年で行政書士試験に合格しました。つまり1年目は不合格でした。
一般知識等科目が5問しか正解できなかったので、基準点を割ってしまったことが原因です。
しかし、法令等科目は五肢択一だけで120点ありました。つまり30問正解していたことになります。記述式は一般知識等科目で基準点を割っているため、採点はしてもらえなかったのですが、模範解答に近い解答は書けていました。
1年目の学習時間はおおよそ800時間程度でした。私自身大手の予備校に通っていたので学習の効率は良かったのですが、生徒数が多く、質問しづらい環境の中での試験だったので、健闘した方だと思います。
2年目に関しては1年目の反省を踏まえ、一般知識等科目(特に政治経済社会)に力をいれて、勉強をしました。法令科目は1年目である程度、得点ができていたので、忘れないように復習を繰り返し、また暗記に頼っていた箇所については主旨、制度を確認し理解していくように努めました。
2年目も結果として800時間は勉強時間として確保したので、私が合格に要した勉強時間は計1600時間になります。
本当に1600時間も必要なの?
結果論ですが、2年目は圧倒的な得点で行政書士試験に合格したので、実際は1600時間も必要なかったと思います。しかし、法律の試験は理解をすることがもちろん大切ですが、暗記も必要なことは確かです。つまり、前述したことと矛盾しますが、忘れないようにする作業も必要になるので、結果としては必要な時間だったのかもしれません。
仕事をしながらでも合格することが可能なのか?
結論から述べると可能です。
私自身、家庭教師のビジネスを自身でしながら行政書士試験の勉強をしてきました。もちろん短期で合格するために、休みの日や空いている時間は基本的には行政書士試験の勉強にあてていました。短期で合格するには努力は絶対に必要です。しかし、努力をしても勉強の方向性を間違えると何年も合格することはできません。努力するという覚悟と効率的に勉強を進めることができれば、仕事をしながらでも合格は可能です。
もっとも専業で行政書士試験の勉強をしている方は、学習時間を確保することができるので、仕事をしている方よりも、短期合格を目指すことは可能になることは確かですが。
まとめ
行政書士試験の勉強時間は一般的には300時間から800時間といわれています。
もちろん上記時間で合格することも可能だとは思います。
しかし、法律初学者の方は1000時間勉強するという覚悟で行政書士試験の勉強に臨んでください。
その覚悟があれば、予備校、通信、家庭教師をつけて学習すればさらに時間短縮が可能になると思います。
綿谷行政書士法務事務所では人数に限りはありますが、行政書士試験の家庭教師もしているので、家庭教師を検討している方は、一度お問い合わせください。勉強の仕方などもお話させて頂きます。
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