行政書士試験を受験しようと決めたときに、独学で勉強をするのか?それとも法律の予備校、通信、家庭教師をつけて学習するのか?迷うことだと思います。今回は行政書士試験に独学で合格するために必要なことや行政書士試験の情報を書いていきます。行政書士試験合格を目指す方の参考になれば幸いです。
商法、基礎法学は後回しに学習する
行政書士試験の科目は
法令等科目は
憲法、行政法、民法、商法、基礎法学
一般知識等科目は
政治経済社会、情報通信、個人情報保護、文章理解
が出題されます。
このうち、
基礎法学は2問、商法は5問出題されます。
これに対し、
民法は9問プラス記述式2問
行政法は19問プラス記述式1問
出題されます。
特に記述式に関しては1問完答につき20点の配点があります。
つまり記述式3問で60点配点されています。
五肢択一の配点は1問につき4点なので、
民法と行政法の五肢択一の配点合計は112点となり、記述式の60点と合わせると172点の配点があります。
行政書士試験に合格するためには300点満点中、180点以上得点をする必要があるので、民法と行政法だけで行政書士試験の約6割の配点を占めることになります。商法、基礎法学は合わせて7問しかなく、学習の割に得点が伸びにくい科目になりますし、例年行政書士試験の受験生も深く学習をしてきません。
行政書士試験においては、受験者の5割以上が正解する問題、つまり2人に1人以上正解する問題を正解できれば、6割(180点)をとれるようになっています。独学で学習をする場合は、効率的に学習をしていく必要がありますので、得点源となる民法、行政法を中心に学習していく必要があります。
また、一般知識等科目については基準点を割ってしまうと(正解が5問以下)、自動的に不合格になりますので、政治経済社会、個人情報保護は学習をする必要があります。
独学での勉強の仕方は?
独学で学習をする場合気をつけなければならないことは、勉強の方向性を間違えないことです。上述した通り、行政書士試験においては受験者の2人に1人が正解する問題を解くことができれば、180点をとることが可能です。このような問題は基本的な知識を問う問題も多くありますので、難解なところは深く学習せず、基礎的なところから確実に学習していくようにしなければなりません。法律の予備校、通信、家庭教師をつけている受験生は講義の中で、重要論点は聞くことができるので、心配はありませんが、独学で学習する時は、常に気をつけて学習をすすめていかなければなりません。
どのように学習をすすめれば方向性を間違えないのか?
上述した通り、法律の予備校、通信、家庭教師をつけている受験生は学習の方向性は大きくずれることはないと思います。では、独学で学習する場合はどのように学習を進めていくかよいのでしょうか?
基本的には過去問をベースに使用しているテキストを繰り返し読んでいくことが大切になっていきます。過去問を解き、間違えた問題や正解したが根拠がわからなかった問題などはテキストに戻り、もう一度確認し理解していくといった作業を繰り返し行うことです。また、人間は忘れる生き物ですから、そこで終わらずに何度も繰り返しテキストを復習し、覚えていく作業も必要になります。
一言でまとめると、理解と暗記を繰り返し続けることが必要になります。
このように学習を進めていくと基本的には方向性はずれにくくなります。
まずは理解することが大切
理解と暗記を繰り返すと上記で述べましたが、特に理解の部分は非常に重要です。最近の行政書士試験の傾向として、丸暗記だけでは合格することが難しくなってきています。なぜなら、法的思考力を問う問題が数多く出題されるようになり、しっかりと法律の根拠を理解していなければ、解くことができない問題が出題されるようになってきているからです。
まとめ
行政書士試験に独学で合格するには、行政書士試験の内容をまず知ることから始める必要があります。その上で、力を入れて学習する科目、深入りしてはいけない科目を知り、効率よく学習を進めていくことが大切です。
行政書士の資格はまだまだ可能性に溢れていますので、努力してでも取る価値のある資格だと思います。
もちろん短期で合格するには法律の予備校、通信、家庭教師をつけてすることも選択肢として考えられます。
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